理科準備室  3.化 学 関 連

:ここでは、ポイントをあげておきますが、必ず問題演習を行ってください。


水溶液の性質

食塩水は、電気を通す。(食塩は、電解質。)
砂糖水は、ほとんど電気を通さない。(砂糖は、非電解質。)


濃 度

食塩水の濃度ならば、食塩水(g)×濃度(%)÷100=食塩(g)という公式を覚えておく。


密 度

要するに、1cmあたり、何gかということ。質量÷体積によって、求める。


物質の三態

物質は、その温度によって、固体・液体・気体の状態になる。
通常は、温度が上がるにつれて、固体→液体→気体となる。
密度は、固体、液体、気体の順に小さくなる。ただし、水だけは例外で、液体、固体、気体の順になる。


気体の作り方

@過酸化水素水+二酸化マンガン→酸素
A塩酸(または硫酸)+金属片→水素
B石灰石+塩酸→二酸化炭素


気体の性質

アンモニアは、刺激臭があり、水に溶けるので、上方置換という方法で集める。


純物質と混合物質

純物質は、融点・沸点ともに、その物質特有の温度で一定している。
混合物質は、融点・沸点ともに、一定せずに、徐々に変化していく。


融点と沸点

@融 点
:固体から液体に変わるときの温度(固体から液体に変わるときの温度と考えても同じ事。)物質によって、その値は決まっている。

A沸 点
:液体から気体に変わるときの温度(気体から液体に変わるときの温度と考えても同じ事。)物質によって、その値は決まっている。


ろ過・再結晶・蒸留・分留

@ろ 過
:ろ紙やろうとを使って、液体と溶けきっていない固体との混合物から、固体を取り出すときに行う。

A再結晶
:液体と溶けきっている固体との混合物から、固体を取り出すときに行う。(液体を蒸発させて、固体だけが残るようにする。)

B蒸 留
:液体と溶けきっている固体との混合物から、液体を取り出すときに行う。(水蒸気を集めてから、冷やして液体に戻す。) 

C分 留
:液体と液体との混合物から、ある液体を取り出すときに行う。(液体によって、沸点が違うので、その差を利用する。)


化学変化

@燃焼・酸化
:よく出るのは、スチールウール(鉄)を燃やすと、酸素と結びついて、酸化鉄になる。(質量は、もとのスチールウールと比べて、結びついた酸素の分だけ重くなる。)

A硫化
:酸素と結びつくのが酸化で、硫黄(イオウ)と結びつくのが硫化(りゅうか)。

B炭酸水素ナトリウムの分解
:炭酸水素ナトリウムを加熱すると、炭酸ナトリウムと二酸化炭素、水になる。
1つの物質が、複数の物質になることを、分解と呼ぶ。

C還元
:酸素と結びつくことを酸化と呼び、できた物質は酸化物となる。
酸化物から、酸素が取れることを、還元と呼ぶ。


質量保存の法則

:化学変化の前後においては、総質量自体は、増えたり減ったりしない。
(一つ一つの物質の質量は、変化することはあるが。)


電気分解

@水→水素+酸素
:−極に水素、+極に酸素が発生する。

A塩化銅→塩素+銅
:−極に銅が付着、+極に塩素が発生する。

B塩酸→水素+塩素
:−極に水素、+極に塩素が発生する。(塩酸の別名は、塩化水素。)


酸とアルカリ・中和反応

酸:
@水中で、水素イオン(H)を電離するもの。

A青色リトマス紙を、赤くする。

BBTB溶液を、緑色から黄色にする。

Cなめると、すっぱい。

D代表例は、塩酸・硫酸・炭酸など。


アルカリ:
@水中で、水酸化物イオン(OH)を電離するもの。

A赤色リトマス紙を、青くする。

BBTB溶液を、緑色から青色にする。

C代表例は、アンモニア・水酸化ナトリウムなど。


中和反応
酸とアルカリをちょうどよく混ぜ合わせると、水+塩(えん)を生じる。

混ぜ合わせる物質によって、塩は異なる。例えば、塩酸と水酸化ナトリウムとからは、水と塩化ナトリウムを生じる。


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