8.2次方程式

2次方程式の解きかたは、大きく分けると3通りあります。
 @解の公式:すべての2次方程式に対応。
 A平方の形を利用:使える場合には便利。三平方の定理では、必須。
 B因数分解:使える場合には便利。

<解説>
@解の公式〜とにかく、これさえあれば、2次方程式はすべて解けます。

2次方程式 aX+bX+c=0 の解は、
−b±√b−4ac
X=―――――――――
2a
 となります。注意!b−4acはすべて√の中にあります。

例題 +6X+1=0 を解きなさい。
 この場合、a=1、b=6、c=1、ですから
X=−6±√36−4
注意!36−4はすべて√の中にあります。
X=−6±√32
          
X=−6±4√2
ここでは、分子の−6と4、分母の2は、2ですべてを約分できます。
 X=−3±2√2 これが答えになります。

aはXの前の数字(符号も含む)、bはXの前の数字(符号も含む)、cは残りの数字(符号も含む)になります。
 X−3X=0ならば、a=1、b=−3、c=0となります。
 X−4=0ならば、a=1、b=0、c=−4となります。

 ※ bが−(マイナス)のときには、ミスしやすいので注意してください。


A平方の形を利用〜印象はうすいのですが、本当はこれが基本の解き方です。

さっそく、具体例で見てみましょう。
 X=12 を解きなさい。
 X=±√12 →(左辺から)2乗をとったら、(右辺に)±√
 X=±2√3 これが答えになります。

 2X−16= を解きなさい。この場合には、
 2X=16
 X=16÷2
 X=8
 X=±√8 →(左辺から)2乗をとったら、(右辺に)±√
 X=±2√2 これが答えになります。


B因数分解〜便利なのは事実ですが、使えない場合もあるので、見極めが大事。

では、具体例です。
 X−7X+6=0 を解きなさい。
 左辺を因数分解すると、
 (X−1)(X−6)=0 となります。 この式を成り立たせるための条件は、
 (X−1)=0 または (X−6)=0 です。 それぞれを計算すると、
X−1=0X−6=0
X=0X=6
 X=1、6  これが答えになります。

 因数分解は便利なのですが、使えない場合もあることを忘れないようにしてください。 因数分解できない問題を、ああでもないこうでもない、と必死に因数分解しようとして、どつぼにはまるということは、よくあることですから・・・。


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