3.文字式

 文字式では、気をつけたいパターンが2つあります。

その1
3X−4 _  X−5
 
 のようなタイプです。この場合、必ずと言ってよい位、引き算で後ろの分数の分子にもマイナスがあるのが特徴です。
「マイナスの計算は慎重に」でしたよね。(あと、これはあくまで計算ですから、方程式のように分数を解消することはできません。ご注意を。)

まず、分子に( )をつけます。これによって、いろいろなミスが防げます。面倒がらずに、クセづけしましょう。
(3X−4) _  (X−5) 
 
 続いて、通分をします。(分数の足し算・引き算では、大前提ですね。)
(3X−4) _  2(X−5) 
 
 ここで、すぐに( )をはずしても良いのですが、以下のようにワンクッション入れると見やすくなります。見やすいとその分ミスも減ります。
(3X−4)−2(X−5)
 あとは、( )をはずして、足したり引いたりするだけです。(最後まで、気を抜かないように!)
3X−4−2X+10
 答え
X+6
 ※この場合、4と6だけ見れば、約分できそうですが、Xと4と6の3つ同時でなければ約分することはできません。念のため。 (ばらして、部分的に約分することは可能ですが、そこまでする必要はありません。)



その2
(−3ab)÷(−4ab)×2a
というタイプも注意が必要です。

とりあえず、次のようにします。
最初の( )の2乗、割り算を分数に、ということだけです。
9a×2a
――――――――――
−4a
分数ですから、約分ができたら約分をします。
文字の累乗は、ばらすと約分しやすくなります。
※分子は、全体でプラス。分母は、全体でマイナスですから、答えはマイナスになります。結果のところに、−をすぐに書いておけば、あとは±を気にせずに計算できます。
9×a×a×b×b×2×a
−4×a×a×a×a×b
答え
 _  9b  
2a

要は、いかにミスをしないようにするか、ということです。途中式を丁寧に書くことは、かなり有効です。 ただ、書かなくてもミスをしない人は、わざわざこのようにする必要はないですけど。


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