2.問題演習の方法

 入試で、ある程度以上の点数を取る、ということを考えると、「問題演習」の量を確保するというのは、とても重要なものです。(と言うよりも、一番重要かもしれません。)

 文章を読んで終りということはなく、必ず問題を解くことがセットになっているからです。必要なのは、「慣れ」ということです。

 で、問題演習をする際の注意点について、ここでは書いてみたいと思います。


 まずは、「過去問」の検討からです。(こればっかりですけど・・・。^^;)
 ポイントは、書かせる問題があるかどうか、ということです。「〜を二十文字以内で書け」みたいなものです。 こういうタイプの問題が出題されていないのであれば、「問題演習」の際にも省きます。(要は、必要に応じてということです。)

 続いて、具体的な方法です。
 問題を解く(考える)際に、邪魔になるのが、「いらない情報」です。最初に、全文を読んでしまうと、そこの問題を解くためには、必要のない情報が含まれてしまいます。 ですから、問題として取り上げられている箇所の前後を読む位が、ちょうど良いと思います。

 問題作成者の立場からすれば、まず正解が1つあるわけです。 そして、残りの選択肢は、ウソをでっちあげなければならないということになります。 しかも、まぎらわしいものという制限がつきます。と、なると「ウソを適度に混ぜる」という方法、さらに「ウソではないが、その問題とは直接には関係ないこと」を使う方法などが考えられます。 (英語と違って、訳すという作業が必要ないわけですから、国語では、「だましのテクニック(?)」も巧妙になっています。)

 そうなると、全文を先に読んでしまった受験生にとっては、関係ない部分の記憶も残ってますから、「あれ、こんなことどこかに書いてあったな→書いてあったということは、ウソではないな」という具合に、ワナにはまっていく危険性が出てくるわけです。

 これを防ぐには、「関係ないところは、読まない」というのが、楽な方法です。

 もちろん、全文を読んでないと答えられない問題というのも存在します。そのような場合には、上記のような問題を解いた後で、全文を読んで答えればよいだけのことです。

ご注意!!
 全文を読んでから解いた方がやりやすいとか、正解率が高いという方は、わざわざ、このような方法を使う必要はありません。どうにも、国語の問題がうまく解けないという方に、試してもらいたいというだけのことですから。
 できる人は、あえて違ったことをやる必要はありません。


目次に戻る
一つ前(読解力をつける)に戻る
次(漢字・文法・文学史)に進む