21.接 線

 ここでは、円と2本の接線について解説します。
 このパターンは、角度問題などで使われます。

<重要事項>
@図1、2において、
 PA=PB

A図1において、
 PA⊥OA、PB⊥OB

B図2において、
 ∠PAB=∠PBA
(△PABは、二等辺三角形なので、底角は等しくなります。)
円と2本の接線

※図1において、∠AOBは中心角とも考えられますから、「円周角と中心角」の関係を使う場合もあります。

※接線が、2本ある場合でも、1本の接線に注目すると、「接線と弦のつくる角」が、成り立つ場合もありますので、注意してください。



 それでは、問題を1つやってみましょう。
円と2本の接線問題

問 ∠ABC=70°のとき、∠APCを求めよ。



解説・解答

その1
まず、接点A、Cから、円の中心(Oとします)にそれぞれ直線をひきます。

そうすると、∠AOCは∠ABCに対する中心角になりますから、70°の2倍の140°になります。
(このとき、∠PA0=90°、∠PCO=90°になっています。)

四角形PAOCの内角の和は、360°なので、360−(90+90+140)=40となります。
答え:40°


その2
まず、接点AとCを直線で結びます。

このとき、接線と弦のつくる角(接弦定理)により、∠PCA=∠ABCとなり、70°であることがわかります。

△PACは、二等辺三角形ですから、∠PCA=∠PAC=70°となります。

△PACの内角の和は、180°ですから、180−(70+70)=40となります。
答え:40°


ほんのさわりだけですけれど、なんとなく、雰囲気はつかめたでしょうか。
あとは、手持ちの問題集などで、補っておいてください。


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