このページの最終更新日 2005.06.02

6.Q&A (4)願書提出の準備

Q:願書を提出するときに、願書以外には、どのような書類が必要なのでしょうか?

  また、それらは、どうやって入手するのでしょうか?



A:

 ここでは、ちょっとしたコツみたいなものも含めて、答えていきたいと思います。

 まず、募集要項を、しっかりと読みましょう。
 そして、よくわからないところは、必ず学校に問い合わせてください。
 思いこみや推測は、間違いのもとですから。




ご注意

 個人情報保護法が施行されたために、調査書や証明書の発行に際して、身分証明をできるものの提示を求められる場合があります。
 念のために、身分証明になるものを、持参していったほうが、無難だと思います。


調査書・卒業証明書について


 調査書は、大学・短大・高校卒業者は、通常、出身高校で発行してもらいます。

※最終学歴の学校の調査書が必要、と募集要項に書いてある場合には、もちろん、それに従ってください。

(准看を中学卒業資格で受験する場合には、もちろん出身中学校です。)

 募集要項に、はっきりと書いていない場合には、念のため、直接問い合わせて、確認しておきましょう。


 調査書は、担任教師が書くのが原則です。

「卒業年度と当時の担任教師の名前」を尋ねられることがありますので、事前に思い出しておきましょう。

(担任教師が他校に転任などして、いない場合には、他の先生が書いてくれますので、ご心配なく。)


 調査書の発行には、多少時間がかかります。即日発行は無理です。

 通常では、1週間から10日くらいでしょうか。

 ですから、事前に電話などで依頼しておいて、できあがってから、受取りに行くのがベストです。(可能であるならば)



※卒業から年月が過ぎていて、「調査書の発行ができない」と言われた場合は、次の3パターンになることが多いようです。

1.看護学校が成績証明書などの代用を認めていて、出身学校がそちらは発行してくれる
  →代用となる証明書を発行してもらい、看護学校に提出する。

2.看護学校が成績証明書などの代用を認めているが、出身学校側が発行できない
  →出身学校に「成績証明書や調査書が発行できない」旨を書いた証明書を発行してもらう。
   その(発行できないという)証明書を看護学校に提出する。

3.看護学校が成績証明書などの代用を認めていない
  →出身学校に「調査書を発行できない」旨を書いた証明書を発行してもらう。
   その(発行できないという)証明書を看護学校に提出する。


(看護学校側にも、願書提出前に、事情を説明し、それでよいのかの確認もしておいた方がよいと思いますが。)


 看護学校によっては、調査書ではなく、卒業証明書だけでよい場合があります。

 卒業証明書は、発行する手間があまりかからないので、即日発行も可能です。

 (一応、事前に確認しておいた方が、無難ですけれど。)


 調査書は、できたら、何通か余分にもらっておいた方が、よいと思います。

 もちろん、後から併願校を増やすような場合にそなえて、ということですが、実はもう一つ理由があります。

 それは、面接対策です。

 面接では、調査書に書かれていることについて、質問されることがあります。

 その際に、記載内容とあなたの答えとが異なっていたら、やっぱり、ちょっとまずいですよね。

 それを防ぐには、事前に調査書の中身に目を通しておくのが、有効な対策だと思われます。

 ですから、余分な調査書を開封して見ておくわけです。


 調査書は開封すると無効になりますから、それを提出用にすることはできませんので、ご注意ください。

 また、この行為自体が、良いことなのか悪いことなのかは、正直言って、判断しきれません。

 無責任なようですが、みなさんの責任の範囲内で行うようにしてください。(もし、行う場合には。)



健康診断書について


 一番の問題は、どこで書いてもらうのか、ということだと思います。

 すでに、病院で働いている方などは、その病院で書いてもらうのが、よいでしょう。


 そうでない方は、一般病院で、と考えると思います。

 その際の問題点は、費用がかかるということです。

 通常、健康保険がききませんから、驚くほどの金額になります。

 へたをすると、1通で1万円を超える場合もあります。

 ただ、発行までが早いのがメリットです。


 それに対して、保健所を使うという方法があります。

 通常は、一般病院よりも費用が安くなります。

 ただ、発行までに時間がかかることがデメリットです。

 健康診断を受けた、翌週または翌々週の同じ曜日・時間に、受取りに行かなければなりません。

 健康診断を受けられるのも、通常、多くて、週に1日しかチャンスはありません。

 でも、何通も必要な場合には、断然こちらの方が安上がりだと思います。

 (詳細は、直接各保健所に問い合わせてください。)

追加情報
 都道府県によっては、保健所で、受験願書用の健康診断は行っていません。

 ただ、保健所で、健康診断を行ってくれる病院を、紹介してくれる場合もあります。

追加情報2 ツベルクリン反応(ツ反)について
 ツ反だけは、保健所では行えないこともあるようです。その場合には、別途、病院などで検査を受けてください。

 病院は、保健所が紹介してくれる場合もあるようです。

 ツ反の結果を、保健所に持っていくと、健康診断書に書き加えてもらえます。

※最終ツ反の年月日が必要になる場合は、多少あいまいでも、大丈夫なようです。

 人によっては、母子手帳に記載してあることもあるので、探しておいてください。



健康診断受診上の注意点


・コンタクトレンズをしている場合

 コンタクトレンズはしていかない方が無難です。

 裸眼視力は、コンタクトレンズをはずしてからしばらくしないと、正確には測定できませんので、その間待たされることになります。 ですから、メガネをかけて行って、必要ならば、矯正視力測定の前(裸眼視力測定後)に、コンタクトレンズを装着してください。


・女性の場合

 問題になるのは、尿検査が必要な場合です。生理日だと、正確に行えない可能性があるので、それだけを後日あらためて検査することにもなりかねません。 ですから、その点を考慮して受診日を決めてください。


・願書についている健康診断書を、必ず持っていってください。

 意外と、忘れやすいものです。^^;




写真について


 できたら、スピード写真ではなく、写真屋さんで撮影してもらった方が、よいと思います。(ちょっと費用はかかりますが。)スピード写真は、不可という学校もありますから。

 何校も受ける場合、写真のサイズがバラバラだったりします。
 
 そのようなときには、一番大きいサイズで撮影して、必要に応じて周囲を切るという方法がよいでしょう。

 ただ、サイズがいくつもあるということを伝えれば、写真屋さんの方で配慮してくれますけれど。


 必要な枚数よりも余分に用意しておきましょう。

 もちろん、これも、併願校を後から増やした場合にそなえてということですが、合格すると学生証に貼る写真などを提出しなければなりませんから、そのための準備という意味もあります。

 受かった時のことも、考えておくことが必要ですよ。(だって、受かるためにやっているのですから・・・。)


※服装については、特に、こだわる必要はないと思いますが、できれば、色の濃いものが無難だと思います。薄い色のものだと、背景の色と重なって、コントラストがはっきりしなくなる場合もあるからです。
(ただ、このことも、そんなに気にしなくても、大丈夫なんですけれども…)

※髪を染めていて、受験の際には、黒に染め直して行く、という予定がある場合には、受験時と同じ髪の色で、撮ってもらったほうが、いいと思います。




 いずれも、有効期限が定められている場合がありますから、その点は必ず確認しておいてください。3か月以内発行のもの、6か月以内に撮影したもの、等々と募集要項に書いてあるはずです。

 まあ、写真の場合は、多少のずれは、こちらから言わない限りなんとかなりますけれど・・・。



追加情報 願書記入のTips
・願書記入で失敗しない方法、それでも失敗した場合

 願書記入の際に、書き間違えることは、割りとよくあることです。

 で、それを防ぐには・・

 まず、願書をコピーして、それに下書きをします。

 後は、下書きを見ながら、本物の願書の方に写していくだけです。

 たいしたことではありませんが、(^^;)結構効果があります。

※さらに、念入りに、という場合には、書き写しの際に「鉛筆・シャープペン」で書いて、間違いがないことを確認した後で、ボールペンでなぞって書き、最後に消しゴムで、鉛筆書きの部分を消す。これで、万全です。


 それでも、間違えてしまった場合には、

 その場所に線を2本ひいて、その上に訂正印(普通の印鑑でOKです)を押します。

 塗りつぶしたり、修正液を使ったりするのは、しないほうが無難です。


・書き終わった願書のコピーを、とっておく

 あと、提出する書類のコピーは、できるだけとっておくようにしましょう。

 特に、志望動機も書かされるタイプの願書では、絶対必要なことです。

 そして、面接の前には、よく読んで、自分の書いたことを確認しておきましょう。

 (自分の書いたことでも、意外と忘れてしまうものです。)

 場合によっては、その部分(志望動機)について、面接でつっこまれることもあります。

 やっぱり、書いてあることと言っていることとが、食い違うとまずいですよね。


・学校に対する志望理由

 願書に志望動機を書かなければならない、そういうケースはよくあります。
 
 看護師(という職業)への志望動機であれば、「自分がなぜ看護師になりたいのか」「看護師になって、どのようなことがしたいのか」ということを、書けばよいのですが、 「本学への志望理由」の場合には、なかなか難しいものです。

「家から近い」「学費が安い」などとだけ書くわけには、いかないからです。

 そのような場合には、パンフレットに書いてある「本校の特色」「教育方針」などから、適当に抜き出して、「そのことについて、共感できるので」などと書いておけば、とりあえず、大丈夫でしょう。

 学校見学などに行って、「学校の雰囲気が気に入ったので」と書ければ、さらに良いのですが。


・長所と短所は、こう書く

 長所と短所を書かなければならないこともよくあります。

 こんなときには、同じ内容を違った表現で書いておくといいかもしれません。

 具体例としては、
 短所:あきらめが悪い
 長所:ねばり強い(または、初志貫徹など)

 これって、結局同じことを書いているだけですが、ちゃんと、短所と長所になっていますよね。



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