裏ページ ポチものがたり
７．ポチに縁談！？
お姉さまがたというのは、だいたい、噂好きというか、世話好きなところがあります。
年齢順ということもあってか、こういうときの標的は、ペスとポチになります。^^;
「ねえ、××ちゃんに、ポチのこと、すすめておいてあげたからね。」
「へっ？」
「だって、ポチは、××ちゃんのこと好きなんでしょ。♪」
「・・・・・^^;」
どこから、そんな話しが・・・。(ｰｰ;)
思いあたるふしもあるわけはないのですが、それでもよくよく考えてみると・・・。
前の日に、ちょっと、話しをしていただけなんですよね。
でも、同級生なんだから、話しをすること位珍しくないはずなのに・・。
たまたま、そのお姉さまが見かけただけなのに・・・。
まあ、これなんかは、それでも、理由らしきものがあるから、まだ、いいのですが、お姉さまのほうから、けしかけてくる場合もあります。
「ねえ、○○さんのこと、どう思う？」
「どう思うって・・・。」
「彼女ね、彼氏と別れたばかりだから、ポチ、チャンスだよ。♪♪」
「・・・・・・^^;」
はぁ・・・・。(ｰｰ;)
でもねえ、同じことを、ペスにも話しているというのは、どういうこと？？？
だいたい、こういうことを言ってくるのは、ペスやタロー、ジョンなどのブリーダーであるお姉さまがたなのですが、さすがに、ポチ直属のお姉さまは、一味違ってました。
「ねえ、△△ちゃんって、かわいいよね。」
「へっ？（どきどき・・^^;）」
「それに、なんと言っても、まじめだしね。」
「（どきどきどき・・^^;）」
「今度は、どこに連れていってあげるの？」
「（どきどきどきどき・・^^;）」
ポチ、このときの脈拍１８０・・。
（注 成人では、６０〜８０回／分くらいです。ちなみに、呼吸数は、脈拍数の１／４くらいです。看護ミニ知識。）
パニック状態の頭の中には、いろいろなことが、めまぐるしく駆け巡ってました・・。
（なぜ？そんなことまで、知っているんだ・・）
（誰かが、ちくった？いや、誰も知らないはずだし・・）
（本人に聞いた？いや、そういう直接的なことは、きらいなはずだし・・）
「この前、バレーボールのチケット、２枚買ってたでしょ。」
「へっ？」
「ポチ、声が大きいから、聞こえてきちゃうよ。」
「（し、しまった・・^^;）」
学校の公衆電話なんか使うんじゃなかった・・。
（後悔先にたたず・・。）
「△△ちゃんって、バレーボール好きだもんね。♪」
「（ううっ・・・^^;）」
（確かに、体育の時間のバレーボールでは、一番はりきっているかも・・。）
「やっぱり、そうだったんだ。」
「（？・・・^^;）」
「ポチって、うそついたとしても、すぐ、ばれちゃうタイプだね。」
お姉さまも、確信は、なかったんだ。
そ、それなのに・・・。
ポチのうろたえた姿を見て・・・。
ポチ、お姉さまに完敗。
こうして、お姉さまとポチとの主従関係は、ますます強くなっていったのでした・・・。
電話一本で、ここまで、読み取ってしまうなんて、
それにしても、お姉さま、恐るべし。
（今ごろ、気付いたのか・・^^;）
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