裏ページ ポチものがたり
ポチが夜に強い理由(わけ)
看護婦・士さんにとって、夜勤というのは、つきものですよね。
場合によっては、学生のうちから、夜勤経験を積むこともあるかもしれませんね。
ポチも、学生のときから、夜勤をしていました。
で、夜勤をしている時は、まだ、なんとかなるのですが、夜勤明けの日や翌日が結構つらいんです。
いわゆる、時差ぼけみたいな感じなんですよね。
ポチも、最初の頃は、苦しめられました。^^;
その流れを変えてくれたのは、やはりというか、お姉さまでした。
まず、病棟の一般的な勤務形態について、説明してみますね。
(今回のポチは、なんだか、真面目・・・。^^;)
大きく分けると、ニ交代と三交代があります。
三交代は、日勤、準夜、深夜。
(準夜と深夜が、夜勤ということになります。)
ニ交代は、日勤、当直。
(当直は、準夜+深夜の夜勤と考えていてください。)
病院によっては、これらの他に、早出(早番)や遅出(遅番)などもあります。
当直の場合、通常、仮眠が何時間か取れるようには、なっています。
(深夜も、仮眠が取れるようになっていることもあります。)
ポチの勤務先は、三交代+早出+遅出、という、言ってみれば、五交代でした。
当時、正職員は、月に8回、夜勤を行うということになっていました。
ポチは、学生でしたが、正職員扱いだったんですよね・・・。^^;
深夜でも、1時間の休憩はありましたが、仮眠の時間というのは、特には、ありませんでした。
ちなみに、勤務時間は、
早出:7:00〜15:30
日勤:8:30〜17:00
遅出:12:00〜20:00
準夜:16:00〜翌1:00
深夜:0:30〜9:00
というものでした。
時間数がそろっていない分については、休憩時間の量や残業代をつけるなどの形で、調整が行われていました。
深夜があるときには、通常、その前は、早出もしくは日勤になっていました。
早出や日勤をした夜に、深夜があるわけです。
気持ち的には、同じ日なのですが、深夜は、記録上では、翌日の勤務ということになるんですよね。
(翌日の0:30スタートということで・・・。)
例として、早出+深夜の場合のポチの行動を、書いてみますね。
5:00起床
朝のシャワーは、必須でした。
6:00出発
6:30病院到着
簡単な朝食を摂るため、早めに着くようにしてました。
7:00勤務開始
15:30勤務終了
そのあと、同じ早出の人たちと話しをしたりしてから、帰宅。
16:30帰宅
こまごまとしたことをして、過ごす。
17:00就寝
19:00起床
ちょっと、事前に仮眠を取るということです。
その後、簡単な夕食、入浴など・・・。
宿題がある時には、この時間帯にしていました。
23:30出発
0:00病院到着
0:30勤務開始
9:00勤務終了
10:00帰宅
遅い朝食を食べて、就寝。
起きるのは、夕方、もしくは夜になってからでした。^^;
で、その日の夜は、寝つけなくなってしまって、翌日は、ボーっとした状態でした。
(睡眠のリズムが崩れたままということが、大きな原因なんでしょうね。)
それが、あるきっかけから、改善されることになりました。(^^ゞ
ある日、お姉さまから、電話がかかってきました。
姉:「○月×日って、空いてる?」
ポ:「何時からですか?」
姉:「午後からなんだけど・・。」
その指定された日、ポチは、深夜明けでした。
ポ:「大丈夫ですよ。で、何か、あるんですか?」
姉:「ホスピスの見学に行くんだけど、ポチも行く?」
ポ:「よ、喜んで・・・。^^;」
文化祭での研究発表というものがあって、
ポチのクラスでは、終末期の臨床心理というテーマでやることになっていました。
最初、患者さんの心理を研究するグループと、医療従事者の心理を研究するグループに分かれて、ということになりました。
その際、ポチが、
「家族の心理も入れましょうよ」
と提案したため、3グループで研究ということになりました。
成り行き上、ポチは、家族の心理グループの代表となってしまったのは、言うまでもありませんでした・・・。^^;
お姉さまも
「それって、重要なことだよね」
ということで、ありがたくも、家族グループの一員となっていたわけです。
その当日、深夜明けで、帰ってきたポチは、急いで、寝ることにしました。
2時間たって、目覚ましが鳴ったときには、とても、起きられないという感じでした。
これが、お姉さまとの約束でなかったら、絶対にキャンセルしていたと思います。^^;
でも、なんとか起きて、ホスピスに行ってきました。
その帰り道、
姉:「ねえ、何か食べていかない?」
ポ:「えっ?」
姉:「どうせ、お昼も食べてないんでしょ?」
ポ:(お姉さま・・・(*^。^*))
お腹は、鳴っていなかったはずなんだけど・・・。^^;
で、ついでに、ビールも飲むことに・・・。
姉:「じゃあ、お疲れ様でした。」
ポ:「お疲れ様でした。」
姉:「よく、途中で寝なかったよね。」
ポ:「へっ?」
姉:「深夜明けだったんでしょ?」
ポ:「・・・(なんで?)」
姉:「空いているって、聞いたとき、何時からって言ったでしょ。」
ポ:「・・・・・。」
姉:「休みだったら、休みだって、言うでしょ?」
ポ:「・・・・・。」
姉:「深夜明けだって、言ったら、許してあげようと思ったけど・・。」
(許してあげようというところは、お姉さまらしい・・・。^^;)
姉:「ポチが言わないなら、ポチの好きなようにさせてあげようってね。」
もう、お姉さまには、すっかり見抜かれている・・・。^^;
こうして、ポチは、ますます、ポチ化していくことに・・・。
ただ、副産物もあって、
その日の夜は、普通に寝られたんですよね。
翌朝もすっきりとした目覚めで、時差ぼけは全然ありませんでした。(^^ゞ
深夜明けに、ちょっとだけ、日中に寝たのが、よかったみたいです。
軽い寝不足状態というのがポイントなんでしょうね。
その後、この方法で、ポチは、時差ぼけから解放されることになりました。
ちょっと寝るということを、取り入れることによって、
ポチは、夜には断然強くなっていきました。
意図したことではないにしても、
お姉さまのすることに、無駄はない。
そう実感した、ポチでした。^^;
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