3.社会人受験生 成功への三大ポイント 
(3)環 境 面


ここでは、以下の2つのポイントに絞って、書いてあります。

@仕事と受験勉強との両立
A子供がいると不利なのか



@仕事と受験勉強との両立

社会人受験生にとっては、まず、この段階で、いろいろと悩むことは多いのではないかと思います。

考えられるパターンとしては、3つあります。

1)仕事と両立させる。
2)勉強に専念する。
3)アルバイトに切り換えて、時間を確保する。

この場合、どれが良いのかということになりますが、
個人的には、「環境に応じて」ということで、いいと思っています。

勉強に専念するということが、一番良いようにも思えますが、人によっては、なかなかリズムが作りにくかったりするようです。

仕事をするというのは、ある意味、時間的な制約があるということですから、その習慣が身についてしまっている場合には、逆にもてあましてしまうことにもなります。

残業時間が多く、とても勉強どころではない、というときには、かなり厳しいとは思いますが・・。


もちろん、勉強に専念できれば、勉強時間を多く取れることには、なります。

ただ、一日中、「受験」という環境の中にいることになり、その意味では、逃げ場がないことにもつながります。

また、アルバイトをするという方法は、生活費の心配も減りますし、一定以上の時間確保も安定してできることになります。

言ってみれば、折衷案ということですね。



ここにあげた、3つの方法は、それぞれ、メリット・デメリットがありますから、一概に、どれが最適なのかは、言えないのでは、と思います。

問題があるとすれば、勉強に専念したいけれども、それが、できないという場合です。

でも、そのこと自体が、問題なのではなくて、「気持ちの持ち方」の点のことです。

特に、勉強が、なかなか、はかどらない時などには、「もっと、時間があればなぁ」と感じたりするかもしれません。

環境を変えられる、もしくは改善できるのであれば、そうできるように努力していくべきでしょうし、変えられないようであれば、その中で工夫していくしかないわけです。

「変えられるものは、変える努力をして、変えられないものは、受け入れる」

このことは、受験勉強以外においても、必要な考えかたではないかと思います。




A子供がいると不利なのか

これは、主に、主婦の方には、大きな問題の一つだと思います。

「社会人入試について」でも、若干ふれていることなのですが、有利不利とか言う前に、看護学校側が「小さな子供がいる場合、学校を続けられるか」という点での、不安を持っているというのは事実だと思われます。

ですから、その点での学校側の不安を払拭できるようにしておくということが、重要なことだと思います。

要は、「学校に行っている間、及び、急病などのときに、面倒をみてくれる人・施設がある」ということを、示す必要があるということです。

このことは、ある程度のめどをつけておかないと、学生生活を続けていく中でも、問題を生じてくることに、つながりかねません。

入学して、きちんと卒業する。そこまで、視野に入れて、受験というものを考えておくことを、おすすめします。


また、子供が小さい場合、「子供が可哀想ではないか」という意見もあります。

ここからは、完全に、個人的意見になりますが、子育てというのは、24時間、母親が面倒をみなければならないものではないと思っています。

子供(特に3歳くらいまで)は、愛情を注がれる必要のある存在ですが、大事なことは、「注がれるかどうか」であって、「誰から」ということではないと思います。

もちろん、子供と時間を共有できるときには、密度を濃くして、接してあげて欲しいとは思います。

多少、寂しい思いをさせることもあるかもしれませんが、「親の背中を見て、子供は育つ」という側面もあります。

その場合、親というのは、何も、父親に限ったことでは、ないと思います。


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