3.社会人受験生 成功への三大ポイント
(2)学 力 面
これは、社会人に限らず、全受験生にとって、重要なものですよね。
ただ、社会人の場合は、それなりの事情みたいなものが、出てくることが多いのですが・・・。
ここでは、思いつくままに、書いてみますね。
<ブランクの克服>
ブランクというのは、社会人受験生にとっては、宿命みたいなものです。
最初のうちは、思った以上に、忘れ果ててしまっていることに愕然となることも多いようですが、めげずにコツコツと続けていってください。
ポイントは、そのことだけです。
じきに、だんだんとカンを取り戻してくることになります。
この時は、「若さ」まで蘇ってくる感じがしてくるかもしれませんね。
※できないから、勉強をするわけです。逆にすらすらできてしまうようなら、やらなくてもいいことに時間を費やしていると言えるかもしれません。
もちろん、確認作業ということなら、かまいませんが。
U^ェ^U 「できなくても、めげずに続けること」
<勉強時間を、確保する>
仕事と両立している方、主婦業もおろそかにできない方などにとっては、勉強時間の確保というのが、ネックになってくるかもしれません。
でも、1日5分なら、どうでしょうか?
これなら、継続して、確保できるのではないでしょうか?
5分でも、計算問題を解くこともできますし、英単語の暗記も、漢字の書き取りも、いくつかできます。
とにかく、少しずつでかまいませんから、毎日続けるということが重要です。
そうすれば、一歩ずつにせよ、確実に、前に進んで行っていることになります。
そして、時間がまとめて取れるときが来たら、そのときは、一気に量をこなしてしまいましょう。
U^ェ^U 「ちりも積もれば山となる」
<年齢のせいに、しない>
なかなか、勉強がはかどらない時、暗記ができない時、etc
そんな時には、ついつい、
「歳のせいかな・・・」
なんて、思ってしまうものかもしれません。
でも、よく考えてみて欲しいのですが、運動をした翌日に筋肉痛になったりしたことありませんか?
これって、あくまで、運動不足ということですよね。
脳の運動不足。多分、こういう状態だったわけですよね。
確かに、加齢によって、体力低下していくことは、あります。
でも、脳は、鍛えていけば、30代からでも、40代からでも、まだまだ、発達していくことは、可能です。
これは、科学的にも、はっきりしていることです。
ただ、勉強をするのって、意外と体力を使うものなんですよね。
もし、問題が生じるとしたら、こちらのほうかもしれません。
U^ェ^U 「脳はまだまだ成長途上」
<苦手科目をどうするか>
これは、方法は2つです。
回避するか、立ち向かうか、どちらかということです。
回避するというのは、
その苦手科目が課されていない学校だけを選んで、受けるということです。
当面の目標は、「合格」ということなのですが、それは、あくまで、中間目標ということです。
看護婦・士になることが、そこから先にあるわけです。
そういう意味では、ここでは、どうすれば、その可能性が高まるか、という観点も必要になります。
苦手科目を回避するというと、「逃げている」というイメージを持つかもしれませんが、個人的には、それでもいいと思っています。
ただ、回避するのは、1科目にとどめるように、したほうがいいと思います。
回避する科目が多くなると、社会人入試くらいしか、なくなってきますが、これだけに賭けるのは、危険だからです。
一方、立ち向かっていく場合についてですが、
苦手科目の中に、得意分野を作るという方法が、効果的なように思います。
例えば、数学が苦手な場合には、
まず、正確な計算力を身に付けておく必要がありますから、計算問題演習を繰り返します。
(この段階では、それほど複雑なものをやらなくて、かまいません。)
次に、得意分野を作る段階に入ります。
「関数」なら、「関数」を、
「角度問題」なら、「角度問題」を、
集中的に、かつ徹底的に、やっていきます。
どの分野にするのかは、自分で「これなら、なんとかなるかもしれない」と感じられるもので、いいと思います。
ここでも、大事なことは、最初は、わからなくても、めげずに、何度も繰り返すということです。
しばらくして、ある程度、その分野ができるようになると、手応えを感じられると思います。
それは、自信にもつながるでしょうし、こうやっていけばいいのか、ということも実感としてつかめるようになると思います。
あとは、得意分野を、一つ一つ、増やしていけば、いいだけです。
分野は異なっても、攻略の方法自体は、同じことです。
U^ェ^U 「困難は、回避するか、分割して立ち向かう」
<ひたすら、繰り返すべし>
ここまででも、何度か書いていますが、
「できるようになるまで、繰り返す」
という方法論が、全ての基本になっています。
自分自身では、何かを覚えたり、できるようにしなければならない、という場合には、
「覚えよう」という気持ちではなくて、
「繰り返そう」とだけ、考えています。
例えば、英単語の暗記というのは、
覚えるものではなくて、繰り返すもの、
そういうものだと思います。
だから、覚えよう、覚えよう、と意気込まなくても、繰り返していく中で、いつのまにか、覚えてしまっているというのが、一番いいんですよね。
U^ェ^U 「日本語は、どうやって覚えましたか?」
<学力の他に、必要なもの>
受験というと、学力をつけることが必要だと、考えることと思います。
もちろん、このこと自体は、間違っているわけではありません。
ただ、大事な要素が、まだ、あるんです。
それは、「受験の際に、力を発揮できるか」ということです。
キーワードは、「時間」と「プレッシャー」です。
普段、勉強しているときには、
「解けるかどうか」「できるかどうか」
ということを気にすることが多いのですが、
入試の際に、要求されるのは、
「制限時間内に、できるかどうか」
ということです。
勉強の際に、時間を気にしながら(時間をチェックしながら)、問題演習をしていますか?
入試本番というのは、「時間との闘い」と言えるかもしれません。
あと、一人で勉強しているとき、プレッシャーって、どれほどかかっているでしょうか?
受験の際には、多分、緊張感もすごいだろうというのは、想像できますよね。
自分で「あがり症」「本番に弱い」などと思っている方にとっては、切実な問題だと思います。
もちろん、これを完全になくすことは、できませんし、ある程度の緊張感は持っていたほうが、いいようにも思います。
ただ、少ないほうが、多分、いいですよね。
そのためには、模擬試験を受けるなどして、「場慣れしておく」ということが、重要になってきます。
模擬試験を受けられない場合(准看用の模擬試験って、ないように思います)は、英検などの資格関連の試験を受けてみることを、おすすめします。
(数検や漢検などもあります。検索エンジンを使って、探してみてください。ネット上にも情報がありますので。)
あと、入試日の早い学校を、ある意味、模擬試験代わりに使ってしまうことも、いいのではと思います。
この場合、実際には、入学するつもりのない所でも、かまわないと思います。
(ちょっと、値段の高い模擬試験では、ありますが、超実戦的です。)
ですから、「2年計画で」などと考えている方も、1年目にとりあえず、受験しておくことを、強くおすすめします。
合格しなくても、2年目の受験の際には、入試問題の傾向もわかっていて、面接の雰囲気も知っていて、という具合に、メリットはものすごくありますから。
「プレッシャー」ということに関しては、
「前の日に、眠れない」とか、いうことも出てくる可能性があります。
この場合、「なんとかして、寝られる」練習をしておくよりも、
「寝なくても平気」という経験のほうが役立ちます。
具体的には、わざと徹夜して、徹夜明けの午前中(できれば、実際の試験時間と同じ時間帯)に、試験形式で勉強してみてください。
もちろん、いつも通りできれば、問題はありませんし、仮に、普段よりできが悪くても、どの程度の落ち込みで抑えられるものなのかは、わかると思います。
「眠れない」状態になっても、
「眠れない、どうしよう」と不安がいっぱいになっているのと、
「眠れないけど、大丈夫」と思っているのとでは、
かなり、違ってきますよね。
U^ェ^U 「本番では、何が起こるかわからない。だから、準備しておく」
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