Message (4)受験直前期の過ごし方

 ここでは、受験直前期の過ごし方について、勉強面、精神面、体調面に分けて書いてみました。

 特に目新しいことがあるわけではありませんし、この方法だけが絶対に正しいなどということでもありませんが、なんらかの参考になればと思っています。

 ※直前期とは、受験日の1週間前位からを想定しています。



<勉強面>
 よく言われることですが、「新しいことには、手をつけず、今までやってきたことを復習・確認する」のが、合格への一番の近道のように思います。

 もちろん、まだ手をつけていない分野などがある場合には、とにかく先に進みたくなるとは、思いますが、受験においては、あやふやな知識がたくさんあるよりも、例え少なくても確実な知識のほうが役に立つことが多いものです。

 もし、新しいことに、手をつけざるを得ないのであれば、あれもこれもと欲張らずに、ポイントをしぼって、行ってみてください。

 やり残しがあるのは、もうしょうがないことです。
(受験生のほとんどが、なんらかのやり残しを抱えているものです。)

「やってきたことを固める」という方向に、考えを切り換えていって、もうひと粘りしてみましょう。



 また、復習・確認をしていく中で、思った以上にできなかったり、忘れていたりすることが、あります。

 これも、当たり前のことです。
 だって、そのようなことを見つけて、対処する。
 そのために、復習しているんですから。

 そういうことが、本番で見つからずに、その前に見つかってよかったですよね。
 要は、そういうことなんです。



<精神面>
 この時期になってくると、不安、あせり、プレッシャー、心配、葛藤などなどの、オンパレードかもしれません。

 でも、これも当たり前のことです。
 それに、これらの気持ちがピークになってくることなんて、なかなか経験できませんから、思いっきり味わってみてください。

 考えてみれば、わかることと思いますが、これから、みなさんが接することになる患者さんは、多かれ少なかれ、このような気持ちになっているわけです。(もちろん、対象は違いますが。)

 だったら、患者さんを理解するという過程の中では、(少し意味合いが異なるものかもしれませんが、)必要になってくる、または、役立つ経験をしていることになるような気がします。

 こう考えると、受験って、一石二鳥なんですね。
 少なくとも、この苦しみは、けして、無駄にはなりません。

 ただ、引きづる必要は、ありませんから。念のため。



<体調面>
 言うまでもなく、一番の大敵は、「風邪」です。

 この時期に、考えることは、「受験当日の体調」ですから、少しでも、危ないという感じがしたら、ちゅうちょせず、休んでください。(少なくとも、無理はしないようにしてください。)

 風邪はひかないのが一番、次が、ひき始めで食い止めること、さらにその次が、ひいても長引かせないということです。

 受験勉強などで、無理をしていますから、通常のときに比べて、抵抗力はおそらく低下しているはずです。
 ですから、いつも以上に、体調面については、十二分に気をつけてください。

 あと、緊張するとお腹が痛くなるような人は、普段飲んでいる薬があったら、必ず持っていってください。実際には、飲まなくても、気持ち的には楽ですから。(一種のお守り代わりですよね。)


 最後に、これは自分の経験からの話しですが、受験当日には、必ず、チョコレートを持っていきました。(弁当の有無にかかわらず。)

 マラソンランナーが、途中で、水分補給しながら、走るように、休憩時間に、チョコレートを食べて、脳の栄養補給をしていました。

 どれほど、効き目があるのかはわからないのですが、逆効果になる心配はないですから。

 もちろん、チョコレートでなくても、例えば、キャラメルなどでも、かまわないと思います。

 もし、受験の際、休憩時間にチョコレートを食べている人を見かけたら、このホームページを見ている人かもしれないですね。(単なる、甘いもの好きなのかもしれませんが。) 


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