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迷いや不安について

 「ナースになりたい」。このページを読んで下さっている方は、そのような希望を持っている場合が多いと思います。

 しかし、同時に「迷い」や「不安」もあるかもしれません。
 ここでは、その点について、書いてみます。


 最初に、おことわりしておきたいのは、「ナースになること」を勧めているわけではない、ということです。
 
 「あなたは、何をしたいのですか?」
 「はっきりとは決まっていません。」
 「では、ナースになるというのはどうでしょうか。」

 こういうことでは、なく、

 「あなたは、何をしたいのですか?」
 「ナースになりたいと思っています。」
 「そうですか。では、自分なりに応援していきます。」

 ということです。


 でも、実際は、こんなに簡単ではありませんよね。

 ナースになりたいと思っている。けれど・・・

「この年齢からでも、大丈夫なのだろうか?」
「勉強から離れてしまっている。受験に受かるだろうか?」
「合格しても、学費や家族の世話などの問題があるので、続けていけるのだろうか?」

 さらに、
「自分はナースに向いているのだろうか?」
「ナースとして、やっていけるのだろうか?」
「この決断は、間違っていないのだろうか?」
 等々、さまざまな迷い・不安があるかもしれません。


 これらに対する、大きな答えは、
「やってみなければ、わかりません。でも、好きなことなら、やりたいことなら、思いきってチャレンジしてみてはどうでしょうか。」
 ということです。

 もし、仮に運悪く、うまくいかなかった場合、失うものはなんでしょうか?
 人によって、答えは違うとは思いますが、「現在の生活のまま」というところに落ち着くのではないでしょうか。

 会社に勤めている人が、受験してうまくいかなかった。そのときには、会社勤めの生活が続くだけです。
 主婦の人は、主婦としての生活が続いていくだけです。

 もちろん、おかれている状況によっては、失うものも大きいかもしれません。
 例えば、受験のために仕事を辞めた、などのケースです。

 ですから、
 うまくいった場合に、得られるものは何なのか。
 うまくいかなかった場合に、失われるものは何なのか。
 両方を、ご自分で、じっくりと考えるみたらよいのではないでしょうか。



 個別的な問題についての答えとしては、

 年齢については、「Q&A」の「年齢制限」に書いてありますので、そちらをご覧下さい。
 実は、40代半ばからナースをめざして、准看・進学コースと進んでいった方が、直接の知り合いにいます。この情報を追加しておきます。

 受験勉強については、各「勉強部屋」をご覧下さい。
 ただ、最大公約数的なことしか書いていませんので、もう少し詳しく知りたいという方は、メールで催促してください。 メールを出すことによって、失うものは、多分ありませんよね。^^; どうぞ、ご遠慮なく。

 学費等については、
 学費の安い学校にいく、貯金をしておく、寮などに入って生活費を節約する、奨学金を利用する、准看護学校に進み働きながら勉強する。 等々が考えられます。ただし、奨学金については、慎重に検討してください。

 家族の問題については、
 良く話し合って、協力してもらえる方向にもっていけるように、がんばってみてください。 また、小さなお子さんがいるような場合のことですが、同じような状況で働いているお母さん方も、たくさんいらっしゃいますよね。 それに、準じて考えれば、できないことではないと思います。(大変かもしれませんが。)
 家族のいる方にとっては、家族の協力は絶対に必要なことです。

 残りの問題については、
 現時点では、わからないとしか言えません。やっぱり、やってみないことには・・・。
 ただ、全国で、何十万人というナースが働いているという事実から考えると、ナースという職業は専門性は持っていますが、 一部の才能のある人だけしかできないものではないはずです。


 ここに取り上げなかったこと等で、知りたいこと聞きたいことが、ある方は、やはり、 メールをいただければと思います。
 一人一人おかれている状況は違うはずですから。
(個別性を大事にするのは、看護の基本の一つなんですよね。)


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