4.合格へのフローチャート (2)志望校の決めかた

志望校を決めることは、重要なことなのですが、同時に、いろいろと悩むことが多いものかもしれません。

ここでは、いくつかのポイントをあげてみたいと思います。


@自分にとっての最優先事項を決める。
:これは、自分が何を、もっとも重視するのか、ということです。

例えば、「通学距離・時間」、「学費」、「入学難易度や入試科目」、「就職状況や進学率」etc

もちろん、ここであげたこと以外のことでも、OKです。

学校見学をして、気にいったなんて理由もあるかもしれませんね。


A第一志望校を決める
:@の最優先事項をもとに第一志望校を決めることです。

最優先事項によっては、いろいろと調べないことには、わからないこともあると思います。

ガイドブックや募集要項だけでは、不足する部分については、当該校に直接問い合わせるなどしてみてください。


B第二志望校以下を決める
:併願校の決めかたについて、です。

大事なことは、第一志望校の入試科目に合わせて選ぶ、ということです。

第二志望以下の場合、第一志望校で課せられていない科目があると、余計な負担が増すことになります。

その余計な負担が、第一志望校に対する勉強の足を引っ張るようでは、本末転倒です。

ですから、わざわざ、第二志望以下のためだけの勉強をしなくてすむ、そういう選択が必要になってきます。

もちろん、自分の住んでいる所の環境によって、学校選びに選択の余地がない場合には、ここで述べた原則が守れないこともやむを得ないと思います。

※第一志望校の受験の前に、受験できる学校があれば、なお良いと思います。
(いいリハーサルになりますので。)


C番外編
:入れればよい、という場合の選び方についてです。

どこでも、いいから、とにかく入りたいというのも、立派な動機だと思います。

そのような場合には、「易しいところ」と考えると思いますが、「倍率が低い」「難易度が低い」=「入りやすい」とは限りません。

ポイントとしては、
1)科目数を絞る
:科目数が多いと、全てが中途半端になる可能性があります。
 できたら、これは避けたいことです。

2)入試科目に、得意科目が含まれている
:勉強へのブランクがあると「得意科目」なんて、ないという場合もあるかもしれませんが、学生時代のことを思い出して、考えてみてもいいと思います。また、得意とまでは、言えなくても、これなら、なんとかなるかなと思えるものでもOKです。

3)入試科目に、苦手科目が含まれていない
:これは、2)とも関連があることですが、苦手科目があると、受験勉強の大半は、それに費やされてしまうことが多いものです。(かけた時間の割には、成果があがらないということも現実には、ありえます。)

もちろん、苦手科目の克服というのは、努力次第という面があるのですが、仕事と受験勉強を両立させている方にとっては、時間に制約があるということも、考慮しておく必要があると思います。

ただ、どうしても行きたい学校の入試科目に、苦手科目が含まれている場合には、こんなことは言っていられないと思います。

4)過去問との相性がよい
:ここまでのことで選択しても、まだ多くの受験候補がある場合についてです。

過去問をやってみる・見てみるなどをすると、なんとなく、解きやすい問題が多い学校・少ない学校などが出てくるかもしれません。言ってみれば、相性が合う・合わないということです。

これも、一つの選択理由になると思います。

ただ、過去問は、傾向が変わる場合もありますので、あくまで目安とお考えください。(重要な目安であるとは、言えますが。)


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