4.奨学金・お礼奉公について

 やはり、この問題にふれないわけには、いかないでしょう。

 まずは、平成8年に、厚生省准看護婦問題調査検討会から出された「准看護婦問題調査結果の概要」からの数字から紹介します。

 准看護学校の生徒のうち、

 勤務先から奨学金を受けている者は、44.0%

 奨学金を受けるかどうかは自由 58.3%
 奨学金を受けることが決められている 16.7%

 奨学金の返済条件についての説明
 十分な説明を受けて納得 56.4%
 十分な説明を受けていない等 39.6%

 奨学金の返済条件
 勤務先または系列医療機関で一定期間勤務で全額免除 77.5%
 そのうち期間が2年 76.1%
 そのうち期間が3年 14.8%

 勤務ができなくなった場合の返済条件
 勤務期間分は免除で、残りを金銭で返済 44.4%
 勤務期間にかかわらず、全額金銭で返済 30.9%



 以上の数値を、どのように解釈するかは、みなさんにお任せします。

 ただ、個人的意見としては、
 できるだけ奨学金は受けない方が良いと思います。

 やむを得ず、奨学金を受ける場合には、
 @きちんと説明を受ける。
 A合意した内容については、文書で残しておく。
 B特に、途中で勤務を辞める場合の返済については、細かい部分まで決めておく。
 以上のことは、最低限必要だと思います。 


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