超苦手克服講座 英語編

導入編
6.命令文、比較

命令文
命令文というと、基本は「〜しなさい」ということです。

それ以外にも、「〜してはいけない」という禁止の命令文もありますし、
「どうぞ〜してください」「〜しませんか、〜しましょう」というのも分類上は、命令文ということになります。


@基本の命令文「〜しなさい」
<特徴その1>
・主語がない。
 英語の文というのは、原則として、主語が必要なのですが、命令文では、主語がありません。
(命令というのは、目の前の人=youに対してするものなので、主語がなくても、誰に対してのことなのかは、あきらかです。)

<特徴その2>
・動詞の原形が先頭にくる。
 3単現のSがついたり、過去形になったりということはありません。
※一般動詞は、特に問題はないのですが、be動詞の原形は、「be」です。ご注意を。


<命令文の作り方>
まず、「あなたは〜」という文を作り、次に主語をとります。これだけです。
(be動詞が使われている場合には、「be」に変更もします。)

「あなたは、ドアを開ける。」→「ドアを開けなさい。」
You open the door.→Open the door.

「あなたは、この本を読む。」→「この本を読みなさい。」
You read this book.→Read this book.

「あなたは、他人に親切です。」→「他人に親切にしなさい。」
You are kind to others.→Be kind to others.



A禁止の命令文「〜してはいけない」「〜するな」
<特徴その1>
・先頭は、なにがなんでも「Don't」

<特徴その2>
・書き換えが可能。「Don't〜」=「You must not〜」


<禁止の命令文の作り方>
「〜しなさい」という命令文の前に、「Don't」を置くだけです。
(この場合、be動詞があったとしても、「Don't」を使います。)

「ドアを開けなさい。」→「ドアを開けてはいけない。」
Open the door.→Don't open the door.

「この本を読みなさい。」→「この本を読んではいけない。」
Read this book.→Don't read this book.

「他人に親切にしなさい。」→「他人に親切にしてはいけない。」
Be kind to others.→Don't be kind to others.
※普通は、こういうことは、言わないでしょうが、例文ということで・・・。

また、上の3つの例文は、以下のように、書き換えできます。
Don't open the door.→You must not open the door.
Don't read this book.→You must not read this book.
Don't be kind to others.→You must not be kind to others.

※must notは、mustn'tと短縮形にしてもOKです。



B丁寧な命令文(お願い・依頼)「どうぞ〜してください」
<特徴その1>
・先頭は、「Please」

<特徴その2>
・書き換えが可能。「Please〜」=「Will you〜?」
※「Will you〜?」を「Would you〜?」にすると、より丁寧な表現になります。

<丁寧な命令文の作り方>
「〜しなさい」という命令文の前に、「Please」を置くだけです。


「ドアを開けなさい。」→「どうぞ、ドアを開けてください。」
Open the door.→Please open the door.

「この本を読みなさい。」→「どうぞ、この本を読んでください。」
Read this book.→Please read this book.

「他人に親切にしなさい。」→「どうぞ、他人に親切にしてください。」
Be kind to others.→Please be kind to others.


また、上の3つの例文は、以下のように、書き換えできます。
Please open the door.→Will you open the door ?
Please read this book.→Will you read this book ?
Please be kind to others.→Will you be kind to others ?



C誘いかけの命令文「〜しませんか」「〜しましょう」
※これは、「みんなで、いっしょに〜しましょう」という感じの文です。

<特徴その1>
・先頭は、「Let's」

<特徴その2>
・書き換えが可能。「Let's〜」=「Shall we〜?」


<誘いかけの命令文の作り方>
「〜しなさい」という命令文の前に、「Let's」を置くだけです。

「ドアを開けなさい。」→「ドアを開けましょう。」
Open the door.→Let's open the door.

「この本を読みなさい。」→「この本を読みましょう。」
Read this book.→Let's read this book.

「他人に親切にしなさい。」→「他人に親切にしましょう。」
Be kind to others.→Let's be kind to others.


また、上の3つの例文は、以下のように、書き換えできます。
Let's open the door.→Shall we open the door ?
Let's read this book.→Shall we read this book ?
Let's be kind to others.→Shall we be kind to others ?




比較
比較には、3つのパターンがあります。

@ 原級:「・・・・と同じくらい〜。」
→「as〜as・・・・」


「彼は、私と同じくらい力が強い。」
He is as strong as I.

※これは、「彼は、私が力が強いのと、同じくらい力が強い」というのが本来の意味で、
He is as strong as I am strong.
となるところを、後半の部分を省略したために、上記のような表現になったと考えられます。
よって、最後の「I」は「me」とするのは、誤りということになります。
(このことは、次の比較級においても、同様です。)

「あなたは、私の妹と、同じ年です。」
You are as old as my sister.

否定文になったときには、「というわけではない」という感じで訳すのが、いいと思います。
She is not as tall as my sister.
「彼女は、彼と同じくらいの背の高さというわけではない。」



A比較級:「・・・・よりも〜。」
→「〜er than・・・・」または、「more 〜 than・・・・」


通常は、「〜er than・・・・」のほうを使います。

「あなたは、彼よりも、背が高い。」
You are taller than he.

「彼女は、彼女の母よりも、可愛い。」
She is prettier than her mother.
※prettyの最後のyが、iに変わっていることに注意。


「more 〜 than・・・・」を使うのは、単語が長いときです。
とりあえず、interesting(おもしろい)、beautiful(美しい)、important(重要な)、popular(人気のある)、difficult(むずかしい)、famous(有名な)くらいを覚えておいてください。

「彼女は、彼女の母よりも美しい。」
She is more beautiful than her mother.

「この本は、あの本よりも、おもしろい。」
This book is more interesting than that one.
※この場合の、oneは、bookということです。
 英語では、同じ単語が続いて出てくるときには、違う表現をとることがよくあります。
 まあ、このoneが、bookだということがわかれば、それで十分ですが・・・。



B最上級:「もっとも〜。」
→「the 〜est」または、「the most 〜」

※theが省略されることは、よくあります。その場合でも、意味は変わりません。

通常は、「the 〜est」が使われます。

「彼は、4人の中で、もっとも背が高い。」
He is the tallest of the four.
※人数を表すときには、数字の前にtheをつけます。(絶対に、ということではありませんが。)

「彼女は、クラスの中で、もっとも親切な女の子です。」
She is the kindest girl in her class.


「the most 〜」は、単語が長いときに使われます。

「野球は、日本で、もっとも人気のあるスポーツです。」
Baseball is the most popular of all sports in Japan.

「英語は、もっとも重要な言語の一つです。」
English is one of the most important languages.




不規則変化する単語
通常は、比較級で、〜er、最上級で、〜estとなるのですが、そういう変化をしない単語の代表例をあげてみます。
これは、ぜひとも、覚えておいてください。

good→better→best
well
(goodと同じ変化をします。)

many→more→most
much
(manyと同じ変化をします。)

bad→worse→worst
ill
(badと同じ変化をします。)



betterが出てくる重要構文(なにがなんでも、丸暗記!)

「コーヒーと紅茶とでは、あなたは、どちらが好きですか。」
Which do you like better, coffee or tea ?

「犬とねことでは、あなたは、どちらが好きですか。」
Which do you like better, a dog or a cat ?


※betterは「より良い」というのが、本来の意味ですが、「より」とだけ訳したほうが、うまくいくことが、多いものです。





まとめ
@命令文の基本は、主語がなくて動詞の原形が先頭。
A「〜してはいけない」=Don't〜=You must not 〜
B「どうぞ〜してください」=Please=Will you 〜 ?
C「〜しましょう」=Let's〜=Shall we 〜 ?
D原級「・・・と同じくらい〜」=as〜as・・・
E比較級「・・・よりも〜」=〜er than・・・または、more〜than・・・
F最上級「もっとも〜」=the 〜est または、the most 〜


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