超苦手克服講座 英語編

導入編
5.3単現のSと複数のS、代名詞



3単現のS
「3単現のS」というのは、主語が「3人称・単数・現在」という条件を満たした時、動詞(一般動詞)に、sやesをつけることです。

「単数」というのは、一人とか、一つということで、「現在」は、文字通り現在ということです。

問題は、「3人称」だと思います。

「人称」には、「1人称」「2人称」「3人称」があります。

1人称:私、(私たち)
2人称:あなた、(あなたたち)


要するに、「自分」が1人称で、目の前にいる人が2人称ということです。

そして、私でもなく、あなたでもない、そういう人や物は、すべて3人称になります。

3人称:私、あなた、以外のすべての人・物

英語を話す人たちは、こういう区分けを、必要(重要)だと思っているということなのですが、日本人との意識の違いが、よくわかる項目ですよね。

※be動詞を使う場合に、be動詞が「is」になるような主語は、3単現のSが、つく可能性があるものだと、覚えておくと、楽だと思います。

I go to school by bus.
→1人称なので、3単現のSは、つかない。

You go to school by bus.
→2人称なので、3単現のSは、つかない。

He goes to school by bus.
→3単現のS

My sister goes to school by bus.
→3単現のS

Tom and Bob go to school by bus.
→3人称だが、複数(この場合は、2人いるので。)
 ※2人いるから、2人称なんて思わないでくださいね。

She went to school by bus yesterday.
→3人称で単数だが、yesterday(昨日)があるので、過去(現在ではないということです)。

※過去や未来だということが、わかる単語などがなく、かつ、前後の文章などからも、判断がつかない場合には、その文は、現在とみなしてしまって、大丈夫です。
(過去や未来を示す単語などの見落としには、注意してくださいね。)

※haveに3単現のSがつくと、本来なら、havesとなるところですが、hasとなります。



複数
複数とは、2つ(2人)、あるいは、それ以上ということです。

<例>
a book(1冊の本)
two books(2冊の本)、three books(3冊の本)、many books(たくさんの本)

複数の場合、通常は名詞に、s、esをつけることになります。
apple→apples、dog→dogs
box→boxes、class→classes

※sなのか、esなのかは、判断に迷う名詞も多いのですが、その名詞を見て、複数形なのか、単数形なのかが、わかれば、入試では、十分です。


yをiに変えて、esをつけるというパターンも多くあります。
baby→babies、body→bodies、city→cities


語尾がfの場合は、fをvに変えてesをつけます。
leaf(葉)→leaves(これは、覚えておきましょう。)


不規則変化する名詞(これも、要暗記です。)
man(男、人)→men、woman(女)→women、child(子供)→children
foot(足)→feet、tooth(歯)→teeth



注意が必要な複数形
woods(森) ちなみに、wood(木)
goods(商品)、「グッズ」です。
glasses(めがね) ちなみに、glass(ガラス、コップ)
clothes(着物、衣服) これは、厳密には複数形ではないのですが、
 cloth(布・単数形)とcloths(布・複数形)との区別が重要です。



代名詞
これは、もう、覚えてくださいとしか、言えないのですが、注意したいポイントについても、解説します。
   〜は・が〜の〜に・を〜のもの
Imymemine
あなたyouyouryouyours
hehishimhis
彼女sheherherhers
それititsit―――
私たちweourusours
あなたたちyouyouryouyours
彼ら・それらtheythierthemtheirs
(参考)太郎TaroTaro'sTaroTaro's


形が同じものの区別は、訳してみれば、わかります。
「これは、彼の車です。」
This is his car.
この場合のhisは、「彼の・・・」ということになります。

「この車は、彼のものです。」
This car is his.
この場合のhisは、「彼のもの」ということになります。



「〜は・が」にあたる代名詞は、通常、文の前のほうにくることが多いのですが、次のような例外もあります。
「彼は、私と同じ年です。」
He is as old as I.

「彼女は、彼よりも背が高い」
She is taller than he.

これらは、「比較」のところで、詳しく説明します。


※語尾
「〜に・を」は、無理に訳さないほうが、いい場合があります。

「私は、彼女とテニスをした。」 with=〜といっしょに
I played tennis with her.

「彼は、あなたのために、人形を買った。」 for=〜のために
He bought a doll for you.


※they
これは、「彼らは」と、いう意味になることが多いのですが、「それらは」となることもあります。ご注意を。
「私は、たくさんの箱を作った。それらは、とても大きかった。」
I made many boxes. They were very big.


※it
itは、漠然として主語がはっきりしない場合に、使われることが多くあります。
その場合には、「それは」と訳さないほうが、うまくいきます。

「時間」
It is seven o'clock now.
「今、7時です。」
注:今、というのが、主語ということでは、ありません。

「天候」
It is fine today.
「今日は、良い天気です。」
注:今日は、というのが、主語ということではありません。
  そう訳すと、理解しやすいから、こうしているだけです。

「距離」
How far is it from here to the station ?
「ここから、駅までは、どれくらい遠いですか?」

It is about two miles.
「およそ2マイルです。」


主語が長くて、先頭に置くとバランスが悪くなるような場合に、仮の主語として、itを使うことがあります。
ただ、入試においては、出るパターンは、決まっています。

「仮主語」
It is important to eat breakfast every morning.
毎朝、朝食を食べることは、重要なことです。」
太字の部分が、本当の主語(にあたる部分)なのですが、長いですよね。
It=to eat breakfast every morning ということです。

It is difficult for me to speak English.
英語を話すことは、私にとっては、むずかしい。」
It=to speak English ということです。

「It〜to・・・」と「It〜for ― to・・・」は、
整序英作文(単語を並べかえる問題)では、よく狙われるものです。


※thisとthat
この2つも、一応代名詞なのですが、他のものとは、若干異なるものです。

this「これは、これが、この、これを、これに」
→複数形:these

that「あれは、あれは、あの、あれを、あれに」
→複数形:those




まとめ
@3単現のSは、とりあえず、「こんなことがあったなあ」という感じでOK。
A複数形は、不規則変化に注意。
B代名詞は、表を丸暗記。
C「それは」以外のitは重要。


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