超苦手克服講座 英語編

導入編
4.否定文、疑問文と答え方、疑問詞

 ここでは、否定文と疑問文の作り方について説明します。

 さらに、疑問文については、答え方なども合わせて解説していきます。



否定文の作り方
否定文というのは、「〜しない」「〜でない」など、文字通り否定表現のある文章のことです。

最初は、日本語で、考えてみましょう。

「私は、鉛筆を使う。」
を否定文にすると、
「私は、鉛筆を使わない。」
となります。

太字の部分に注目して欲しいのですが、通常の文(平叙文または肯定文と呼びます)が否定文になるのに、変化するのは、動詞の部分ということになります。

「〜ない」というのは、英語では、「not」ということになりますが、be動詞と助動詞の場合には、直接「not」をつけることができます。(be動詞や助動詞のすぐ後ろに、notが来ます。)


ところが、一般動詞では、そうならずに、do,does,didと「not」をいっしょにした、do not(don't),does not(doesn't),did not(didn't)を使います。

do not(don't),does not(doesn't),did not(didn't)は、動詞のに来ます。
また、do not(don't),does not(doesn't),did not(didn't)の後ろになる動詞は、必ず原形を使うというのが、ルールです。

<例>
@be動詞・助動詞のある場合
This is my watch.
→This isn't my watch.

He can speak English.
→He can't speak English.


A一般動詞の場合
They live in Tokyo.
→They don't live in Tokyo.

He studies very hard.
→He doesn't study very hard.

She helped her mother.
→She didn't help her mother.

You wrote this letter.
→You didn't write this letter.


※現在完了の場合は、be動詞・助動詞のある場合と同じようにします。
 ただし、持っているという意味で使われているhave、hasは、一般動詞ですので、区別が必要です。

<例>
I don't have an English book.(一般動詞のhave)
I haven't met him for a long time.(現在完了)
I have never been to Hokkaido.(現在完了)

※neverは、「(一度も)〜ない」という意味で、強めの「not」という感じです。



(通常の)疑問文の作り方

be動詞・助動詞がある場合には、be動詞や助動詞を先頭に移動させて、文末には、「?」をつけます。

一般動詞の場合には、Do、Does、Didを先頭に置き、文末は、「?」とします。
このとき、一般動詞は、原形になります。

@be動詞・助動詞のある場合
This is my watch.
Is this my watch ?

He can speak English.
Can he speak English ?


A一般動詞の場合
They live in Tokyo.
Do they live in Tokyo ?

He studies very hard.
Does he study very hard ?

She helped her mother.
Did she help her mother ?

You wrote this letter.
Did you write this letter ?

※現在完了の場合は、やはり、be動詞・助動詞のある場合と同じようにします。
(have、hasが先頭に、移動するということです。)



疑問詞、疑問詞のある疑問文の作り方
@疑問詞とその意味

what=「何」
who=「誰が」
whose=「誰の」
whom=「誰に、誰を」
when=「いつ」
where=「どこ」
why=「なぜ」
which=「どちら」
how=「どれくらい、どのように」



A疑問詞のある疑問文の作り方
ポイントは、2つです。
(1)疑問詞は、通常、先頭にくる。
(2)疑問詞より後ろは、疑問文の語順になる。


※疑問詞が、主語になるときは、若干異なります。
(1)疑問詞が、先頭にくる。
(2)疑問詞より後ろは、疑問文の語順にならない。

ということですが、こうなるパターンは決まっていますので、見分けは、簡単です。


<例>「あなたは、何を持っていますか?」
「何を」というのは、疑問詞のwhatですから、これが文の先頭にきます。

残りは、「あなたは、持っていますか?」ということですから、
これは、「do you have ?」ということです。

ということで、
What do you have ?
となります。


<例>「あなたは、どこに行きたいですか?」
「どこに」というのは、疑問詞のwhereですから、これが文の先頭にきます。

残りは、「あなたは、行きたいですか?」ということですから、
これは、「do you want to go ?」ということです。

ということで、
Where do you want to go ?
となります。


<疑問詞が主語になる場合>
まず、主語の見つけ方を、説明します。
と言っても、実は、大したことでは、ありませんが・・・。

動詞に注目して、それは、誰が(もしくは、何が)することなのか、を考えるだけです。

「あなたは、何を持っていますか?」
動詞は、「持っています」ということです。
では、「持っている」のは、誰でしょうか?
そう、「あなた」ですよね。で、これが主語ということがわかります。

「あなたは、どこに行きたいですか?」
動詞は、厳密には、「したい」ということですが、「行きたい」と考えてもけっこうです。
「行きたい」のは、誰でしょうか?
となれば、やはり、「あなた」ですよね。これが主語です。


それでは、「誰が、このペンを使いましたか?」
は、どうでしょうか?

動詞は、「使いました」ということです。
では、「使った」人は?となると、この時点では、「誰だかわからない人」ということです。
これは、英語で言えば、「who」です。

ですから、主語は「who」ということがわかりますが、これは疑問詞でもありますよね。

そのため、「who」が文の先頭にきます。
残りは、「このペンを使いましたか?」
ということですが、このパターンでは、疑問文の語順にはならないということでした。

で、
「used this pen」
となり、最終的には、以下のようになります。

Who used this pen ?


※このパターンになるのは、「who」と、「what」(ただし、こちらは、ときどき)だけと考えていても、大丈夫です。
<例>「昨日、何が起きましたか?」
What happened yesterday ?



疑問文への答え方
@(通常の)疑問文への答え方
:ポイントは、Yesか、Noで答えるということと、主語は、代名詞にするということです。
※代名詞というのは、それ、彼、彼女etcと表現されるものです。

Is this my watch ?
→Yes, it is. または、No, it isn't.

Can he speak English ?
→Yes, he can. または、No, he can't.

Does your mother cook well ?
→Yes, she does. または、No, she doesn't.


<注意が必要なパターン>
「あなたは〜?」「私は〜?」
という疑問文では、答えるときには、主語が変わります。

例えば、
あなたは、あの人を知っていますか?」
と質問されたら、
「はい、私は知っています。」か「いいえ、私は知りません」
のどちらかの答えになりますよね。

主語は、「あなた」から「私」に変わっています。

私は、これを食べてもいいですか?」
と聞かれたら、
「はい、あなたは、食べてもいいです」か「いいえ、あなたは、食べてはいけません」
のどちらかになりますよね。


Do you like a cat ?
→Yes, I do. または、No, I don't.

May I use this dictionary ?
→Yes, you may. または、No, you may not.



A疑問詞のある疑問文への答え方
:疑問詞がある場合には、YesやNoで答えることは、できません。
(答えの英文は、自分で考えなくてはならないのですが、たいていは、疑問文に使われている単語を活用することが可能です。

<例>
「あなたは、何を持っていますか?」
「私は、本を持っています。」

What do you have ?

I have a book.

<例>
「あたなは、どこに行きたいですか?」
「私は、駅に行きたい。」

Where do you want to go ?

I want to go to the station.


<注意が必要なパターン>
主語が、疑問詞でもある場合というのは、疑問文を作る際にも、ちょっと変わったものだったのですが、答え方も若干、他とは違います。

<例>
「誰が、このペンを使いましたか?」
@「私です。(=私が、しました。)」
A「トムです。(=トムが、しました。)」

Who used this pen ?
→I did.
→Tom did.


I used. Tom used.とか、
日本語から考えるとI am.またはI was.やTom is.またはTom was.
などとなっても、よさそうですが、こういう答え方は、しないんですよね・・・。


あと、これは、特殊な形ということではないのですが、
Why「なぜ」と聞かれたら、Because「なぜならば」と答えるのが、パターン化しています。
ただし、100%確実に、こうなるということでは、ないです。(非常に、多いのは、事実ですが・・・。)

Why did you go there ?
Because I wanted to play tennis.




まとめ
@否定文・疑問文ともに、be動詞・助動詞がある場合と一般動詞の場合とでは、作り方が異なる。
A疑問詞は、すべて、完全に覚える。
B通常の疑問文の答えは、「Yes」か「No」
C疑問詞がある疑問文の答えには、「Yes」や「No」は使えない。
Dwhoは、注意が必要。


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