超苦手克服講座 英語編

導入編
重要な3パターン(進行形、受動態、完了)

ここからは、動詞の部分が、セットで使われる場合について説明します。
(こういう形のときには、こう訳してください、という感じですが・・・。)

注意が必要な部分以外は、形と訳、それと例文だけになります。

注:*印のついているものは、あまり出ないものです。



進行形:be+〜ing

現在進行形:「is、am、are+〜ing」
 「〜している」


He is studying English.
「彼は、今、英語を勉強している。」

She is playing tennis with her friend.
「彼女は、友達とテニスをしている。」


過去進行形:「was、were+〜ing」
 「〜していた」


I was listening to the radio then.
「私は、そのとき、ラジオを聴いていた。」

When I got home, it was raining.
「家に着いたとき、雨が降っていた。」

*未来進行形:「will be+〜ing」
 「〜しているだろう」


〜ingにする際に注意するポイント
@通常のルール
 :ただ、ingを付けるだけです。
 <例>stand→standing、walk→walking

A最後がeになっている動詞の場合
 :eを取ってから、ingを付けます。
 <例>make→making、use→using

B最後の文字を、もう一度書いてから、ing
 :以下にあげたのが代表的なものです。そうなると覚えてしまってください。
 run→running、swim→swimming
 cut→cutting、put→putting、sit→sitting、shut→shutting
(下の4つは、カット、プット、シット、シャットです。発音で覚えると楽です。)

C特殊形
 :以下の2つです。
 lie→lying
 これは、最後がeですから、取りますよね。
 そうなると、liingとなるのですが、iが重なるのは、避けたいという意識が働くのか、iをyに変えるという作業を行ってから、ingを付けます。

 このとき、「なぜ、そんなことをするんだ?」と考えても、無意味です。
 言葉って、長い時間をかけて、自然と、できあがってきたものですから、理屈通りには、いかないものなんです。
 「アメリカ人やイギリス人って、そういう考え方をするんだぁ」とでも、おもしろがってみてください。
 (こういう風に見られるようになると、英語って上達していきます。)

 ski→skiing
 iは重ねないと言ったばかりなのに、と怒らないでください。
 言ってみれば、唯一の例外みたいなものです。
 そう、こういうときは、おもしろがるんでしたよね。
 現実的には、覚えてしまえばいいだけです。
 (素直に、受け入れるということで・・・。)



受動態(受け身):be+過去分詞形

現在の受動態:「is、am、are+過去分詞形」
 「〜される」「〜されている」


The song is liked by young people.
「その歌は、若い人々から、好かれている。」

English is spoken all over the world.
「英語は、世界中で、話されている。」


過去の受動態:「was、were+過去分詞形」
 「〜された」「〜されていた」


This desk was made by my father.
「この机は、私の父によって、作られた。」

The building was built ten years ago.
「その建物は、10年前に建てられた。」

*未来の受動態:「will be+過去分詞形」
 「〜されているだろう」

※注意が必要な受動態
surpriseという動詞は、「驚かせる、驚かす」という意味です。
これを、受け身にすると、「驚かされる」ということになりますが、これって、「驚く」ということと同じですよね。
ということで、形としては、受動態なのですが、訳は「〜される」としないほうが、自然な日本語になります。

I was surprised at the news.
「私は、そのニュースに驚いた。」



完了:have、has+過去分詞形

完了というのは、日本人の感覚では、分類しにくいものです。
内容によっては、過去のように訳したほうが、いいものもあれば、現在のように訳したほうが、いい場合もあります。

現実問題としては、よくわからないときには、過去のように訳しておくのが、無難です。
また、とりあえず、必要なものは、現在完了だけです。

現在完了:「have、has+過去分詞形」
 「〜した」「〜していた」「〜したことがある」「(ずっと)〜している」



現在完了を、無理やり説明すると、「現在完了=過去+現在」という感じです。
(1)I lost a key.
(2)I have lost a key.

(1)は過去、(2)は現在完了ですが、どちらも「私は、鍵をなくした」という訳になります。

 日本語にすると、同じになってしまうのですが、持っている(隠れた)意味は、違います。
(1)では、鍵をなくしたという過去の事実を述べているだけで、今、その鍵はどうなっているのかは、わかりません。
 それに対して、(2)では、過去の出来事である「なくした」ということが、現在も同じ(続いている)ということを表しています。
 つまり、(2)においては、「今も鍵はなくなったまま=見つかっていない」ということが、訳(日本語)には出てこないのですが、わかることになります。

 「現在完了=過去+現在」という意味が、なんとなくわかってもらえたでしょうか?
 (なんとなく、くらいで、十分です。)
 それと、同時に、日本人の感覚では、とらえにくいものというのも、納得いくのではないでしょうか。

 とらえどころのない現在完了なのですが、救いはあります。
 ヒントになる単語が、いくつかあるんですよね。

@everとnever
 everが出てきたら、「〜したことがある」
 neverが出てきたら、「〜したことがない」
 だいたいは、そうなります。

Have you ever been to China ?
「あなたは、中国に行った事がありますか。」

I have never been to China.
「私は、中国に行ったことが(一度も)ありません。」


Ajust
 これは、「(ちょうど今)〜したところ」となります。

She has just finished her homework.
「彼女は、ちょうど今、宿題を終わらせたところです。」


Balreadyとyet
 alreadyは、「すでに、〜した・してしまった」
 yetは、疑問文では「もう〜しましたか?」
 否定文では、「まだ〜していない」
 のようになります。

I have already finished my homework.
「私は、もう、宿題を終わらせてしまいました。」

Have you finished your homework yet ?
「あなたは、もう、宿題を終わらせましたか。」

I haven't finished my homework yet.
「私は、まだ、宿題を終わらせていません。」

※alreadyは、通常、疑問文・否定文では使われません。
 また、yetは、通常、疑問文・否定文で使われます。
 (疑問文・否定文以外で、yetが使われるときは、違った意味で使われますが、今のところは、必要ないと思います。)
 あと、yetは、文の最後のところに、来ることが多いものです。


Cforとsince
 forは、「〜の間」
 sinceは、「〜以来、〜から」
という意味になります。
この2つが、現在完了とともに使われている場合には、「(ずっと)〜している」と訳します。

I have not seen her for two weeks.
「私は、2週間、彼女に会っていない。」

He has been sick since last week.
「彼は、先週から、ずっと、病気です。」


 @〜Cのような単語が出てこないときには、「〜した」と過去形で訳して、だいたいは大丈夫です。



*過去完了:「had+過去分詞形」
※過去完了は、高校範囲の英語では、必須事項ですが、中学範囲の英語には、含まれないものです。

 過去完了は、文の中に、2つの過去が存在する場合、より古い過去のほうに使います。
 例えば、「2週間前に買った本を、昨日読んだ」というような場合、「買った」と「読んだ」の2つの過去がありますが、「買った」というほうが、より古い過去なので、こちらに過去完了を使います。


*未来完了:「will have+過去分詞形」




まとめ
(1)進行形:be+〜ing 「〜している」
(2)受動態:be+過去分詞 「〜される」
(3)(現在)完了:have、has+過去分詞 「〜した」「〜している」「〜したことがある」etc


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