超苦手克服講座 英語編

導入編
1.動詞の種類(be動詞、一般動詞、助動詞)

動詞というのは、通常「〜する」となる言葉のことです。

「食べる」「読む」「書く」「行く」などが動詞ということになります。

日本語においては、動詞はたいがい、文の後ろのほうにくるのが特徴です。

それに対して、英語においては、通常は、主語の次(文のかなり前のほう)にくるのが特徴です。

英語の文を訳す際にも、文法問題などにおいても、キーポイントとなる重要なもの。
それが、動詞です。

ここでは、動詞について、どのような種類があるのかについて、説明していきます。


※少し特殊なものとして、be動詞と助動詞があるために、通常の動詞のことを、一般動詞と呼びます。




be動詞
原形(変化していない動詞のもともとの形)は、beなのですが、現在形は、is、am、are 過去形は、was、were 過去分詞形はbeen といろいろと変化します。
ただ、ここにあげたものしか、be動詞はありませんので、丸暗記してしまいましょう。

※現在形、過去形については、「時制」で、また、過去分詞形については、「重要な3パターン」で詳しく説明します。

意味は、「〜です」の他に、「〜がある(物の場合)、〜がいる(人の場合)」が重要です。
さらに、「〜になる」という意味にもなりますが、出てくるのは、ときどきです。

例えば、
He is an American boy.
では、is=「〜です」となっています。

He is in his room now.
では、is=「〜いる」となっています。

注意したいものに、「there is、there are」というものがあります。
thereだけだと、「そこに、そこで」という意味なのですが、「there is、there are」は、単に「〜がある、〜がいる」と訳すことになります。

There is a book on the desk.
「机の上に、本があります。」
There are many boys in the room.
「その部屋の中に、たくさんの男の子がいます。」
のようになります。


また、いずれ詳しく説明することになる「進行形(be+〜ing)」や「受動態(be+過去分詞)」となるときには、あえて、be動詞は、訳さないほうがいいこともあります。




助動詞
主なものは、以下の通りです。
なお、助動詞には、過去分詞形はありません。
また、いわゆる「3単現のS」(→いずれ詳しく説明します)などがつくこともありません。


can(過去形could)
意味:「〜できる」
※これ以外にも、意味があるのですが、最重要は「〜できる」です。


will(過去形would)
意味:「〜するつもり」「〜だろう」
※未来を表す際に使います。→詳しくは、「時制」で。
※未来を表すのに過去形があるの???と思うかもしれませんが、「〜するつもりだった」なんて言い方ってありますよね。


must(過去形は、なし)
意味:「〜しなければならない」「〜にちがいない」
※よく使われるのは、「〜しなければならない」のほうです。
※過去形にしたいときには、「had to」で代用することになります。


may(過去形might)
意味:「〜してもよい」「〜かもしれない」
※よく使われるのは、「〜してもよい」のほうです。

※May(5月)との区別に注意。
※mightは、同じ形で、「力(ちから)」という意味の単語もあります。


shall(過去形should)
※これは、本来、willと同じような意味で使われていたのですが、shallが用いられることは少なくなっています。
 一番見かけるのは、「shall we 〜?」=Let's〜=〜しましょう、〜しませんか だと思います。

shouldは、もともと、shallの過去形だったのですが、今や、shallの過去形としてではなく、「〜すべき」という意味の単語として、使われることがほとんどになっています。



通常、助動詞の後ろには、動詞の原形がくることになります。

また、書き換えができるものが多く、入試においては、よく出題されるものです。

can=be able to
will=be going to
must=have to, has to


この3つが重要です。

ちょっと、例題をやってみましょう。
@He can speak English very well.
=He (   )(    )(    )speak English very well.

AThey will visit the park.
=They (   )(    )(    ) visit the park.

BYou must get up at seven.
=You (   )(    )get up at seven.

CShe must get up at seven.
=She (   )(    )get up at seven.

答え
@is able to Aare going to Bhave to Chas to



あと、気をつけたいのが、以下の否定文です。

must not 「〜してはいけない」
may not 「〜してはいけない」
don't have to 「〜しなくてもよい」


(1)You must not open the window.
(2)You may not open the window.
(3)You don't have to open the window.

(1)(2)は、「あなたは、窓を開けてはいけない」となりますが、(3)は、「あなたは、窓を開けなくてもよい」となります。




一般動詞
be動詞と助動詞以外の動詞は、すべて一般動詞となります。

例としては、use,like,have,go,understand,・・・・など非常にたくさんあります。




まとめ
(1)動詞には、一般動詞と(特殊な)be動詞・助動詞がある。
(2)be動詞と助動詞は、数が少ないので、丸暗記する。


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